新型コロナウイルスの影響により一時的な措置としてオンライン受験が可能となっていたGMATですが、オンライン受験のGMAT Onlineが永続的に実施されることとなり、GMATの受験者はテストセンター受験と自宅受験から任意に選択できるようになりました。また、2021年4月8日以降は、これまでGMAT Onlineには含まれていなかったAWA(Analytical Writing Assessment)についてもOnlineでの受験が可能となります。
GMAT Onlineの変遷
GMAT Onlineは、新型コロナウイルスによるテストセンターの閉鎖や、感染拡大防止のための取り組みとして2020年4月20日より開始されました。当初は6月15日までの期間限定でのオンライン試験実施とアナウンスされていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがきかない状況下、7月17日まで、8月14日まで、12月31日まで、2021年2月28日までと段階的に延長されてきましたが、この度オンライン受験が通常の試験の選択肢の一つとして選択できるようになりました。
GMAT Onlineは開始された当初は1回しか受験することができず(その代わり生涯に受験できるGMATの回数とは別枠での受験が可能でした)、また、使い勝手の悪いオンラインホワイトボードしか利用できないといった制限も設定されていました。その代わり、と言ってはなんですが、当初はテストセンター受験よりも受験料が割安に設定されていました。
※詳しくは自宅でGMATが受験できる!?GMAT Onlineの実施及び【続報/期間延長】自宅でGMATが受験できる!?GMAT Onlineの実施をご参照ください。
その後、規定のホワイトボードの持ち込みが可能になる、受験が2回まで可能となるといったルールの改定を経て、現在に至っています。そして2021年4月8日以降は、これまでGMAT Onlineには含まれていなかったAWAについてもOnlineでの受験が可能となることがアナウンスされました。
テストセンター受験と自宅受験の違い
GMATはテストセンター受験でも、自宅受験でもそのスコアの有効性そのものに違いはありません。これらの試験は「テストセンターで受験する」「自宅で受験する」というそもそもの大きな違いは当然ありますが、細かい部分で両試験共通するもの、両試験で異なるものがありますので確認しておきましょう。(2021年2月19日時点確認)
※以下の項目は2021年4月8日以降、AWAがGMAT Onlineに含まれるようになってからの比較となりますので、2021年4月7日以前にGMAT Online受験予定の方はご注意ください。
同じもの
- 試験の構成
- 試験時間(3時間7分)
- スコアリング
- スコアの確認(試験直後にUnofficialスコアの確認、試験から7-20日後にOfficialスコアの確認)
- スコアの有効期限(5年間)
- 受験料($250/但し日本国内で受験の場合で、海外のテストセンターでの受験は費用が異なることがあります)
違うもの
- 受験回数制限(テストセンターは12ヶ月で5回まで(※オンラインでの受験回数も含まれ、また生涯ではオンライン受験含め8回)、オンラインはトータル2回まで)
- メモ用紙(テストセンターはセンターで用意された5枚綴のメモボード、オンラインは規定サイズのホワイトボードまたはオンラインホワイトボード)
- スコア送付(テストセンターは5校まで無料、オンラインは無制限で無料)
なお、4月8日以降もGMAT Onlineは中国本土、キューバ、イラン、北朝鮮、スーダンからはネットワーク規制の関係で受験することができません。(このサイトをご覧頂いている方の中で該当する方は殆どいらっしゃらないとは思いますが・・・)
日本国内から受験される場合も、ネットワークの安定した環境で受験されることをおすすめします。
試験の詳細については、GMAT™ Onlineをご参照ください。
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