TOEIC Part 2(応答問題)攻略法と対策

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Part 2(応答問題)の形式

Part 2の応答問題は、ごく短い質問や発言に対して、その応答として最も適切なものを3つの選択肢から選択する問題です。発言や選択肢で読まれる内容は印刷されておらず、発言及び全ての選択肢を聞いて理解し、正しい選択肢を選ぶことが求められます。問題は全部で25問です。

第209回公開テスト(2016年4月実施)までは30問でしたが、第210回公開テスト(2016年5月実施)より問題数が25問に減りました。また、第210回公開テストより例題が出題されなくなりましたので、事前に出題形式を理解しておくとよいでしょう。

サンプル問題はTOEIC公式サイトをご覧ください。また、試験直前で使えるTOEICの裏技・小技についてはこちらをご参照ください。

Part 2対策:3つの攻略のポイント

最初の一語に注目せよ

Part 2攻略のカギは、最初の一語を正しく聞き取る瞬発力です。これを聞き逃すと、仮に後ろが聞き取れたとしても何を質問しているのかわからないというケースが出てきます。

パターンは3つあり、以下のいずれかのパターンになります。

1.5W1Hで始まるパターン

2.疑問形(e.g. Do you …?, Have you …? Can you …?)で始まるパターン

3.その他(疑問形ではない普通の会話文、付加疑問文 等)

ここでは頻出の5W1Hのパターンを見ていきます。「5W1Hって何?それがわかると回答にどう役立つの?」という方もいらっしゃると思うので、ひとつひとつ見ていきましょう。

 

Who(誰が)

例題

Who is the man standing behind you?  (後ろに立っている男性は誰ですか?)

A. It starts at 8 a.m. (午前8時に始まります)

B. On the third floor. (3階です)

C. He is my new boss. (私の新しい上司です)

当然正解はCです。Whoで始まる問題の場合、返答としては「人」を説明する内容が入ってきます。ここであげたように、その人について説明するケースもありますし、その後に名前が出てくるようなケースもあります。

 

What(何を)

例題

What are you going to do tonight?(今夜は何をするの?)

A. I can’t do that.(それはできません)

B. I’m going to stay at home.(家にいます)

C. Tomorrow is fine.(明日がいいです)

正解はBです。Whatで始まる問題の場合、返答としてはその内容に応える内容が入ってきます。

 

When(いつ)

例題

When do you usually have lunch on weekdays?(平日は普段昼食をいつとりますか?)

A. 1 p.m.(午後1時です)

B. It’s not too late.(遅すぎません)

C. I can do this on weekends.(週末にできます)

正解はAです。Whenで始まる問題の場合、「いつ」に対応する内容をしっかり選ぶようにしましょう。

 

Where(どこで)

例題

Where is a post office nearby?(近くの郵便局はどこですか?)

A. You can find it three blocks away.(3ブロック先にあります)

B. Our office opens at 9 a.m. everyday.(私達のオフィスは毎日午前9時に開きます)

C. You should postpone it.(あなたはそれを延期すべきです)

正解はAです。Whereで始まる問題の場合、場所を示す回答をしっかりえらぶようにしましょう。

 

Why(何故)

例題

Why did you choose your current job?(なぜ今の仕事を選んだの?)

A. No, it’s not too far.(いいえ、そんなに遠くありません)

B. Because I was designated as a director.(部長に任命されたからです)

C. Currency rate is not too bad.(通貨レートはそんなに悪く無いです)

正解はBです。Whyで始まる問題の場合、理由を示す回答を選ぶことが必要です。但し、中学校では「Whyの質問の対しては必ずBecauseでこたえる」と習ったかもしれませんが、TOEICでは必ずBecauseでこたえるというルールもありませんし、Because以下の内容が質問に答えていない場合にはそれが不正解になることすらあるでしょう。

例題

Why do you like your new boss?(なぜ今の上司が好きなの?)

A. Because my apartment is not so new.(私のアパートはあまり新しくないからです)

B. I like surfing.(サーフィンが好きです)

C. She is so smart that I can learn from her a lot.(彼女はとても賢く、彼女からたくさんのことを学べるのです)

この場合、Cの選択肢にはBecauseはありませんが、話の流れ上Cのほうが適切であると言えます。

 

How(どのように)

例題

How can I get to the station?(駅までどうやって行ったらよいですか?)

A. The train is delayed now.(電車は遅れています)

B. I would recommend getting a taxi.(タクシーに乗ることを勧めます)

C. No, I’m not.(いいえ、違います)

正解はBです。しっかりと「このように」と答えている選択肢を選ぶようにしましょう。

 

さて、ここからは回答のテクニック的な話になりますが、リスニングが苦手な方は、この「最初の一語をしっかり聞き取る」ということを実践することで、文章全体が理解できなくてもある程度は正しく回答できるようになるはずです。

最初の例題をもう一度見てみましょう。

例題

Who is the man standing behind you?  (後ろに立っている男性は誰ですか?)

A. It starts at 8 a.m. (午前8時に始まります)

B. On the third floor. (3階です)

C. He is my new boss. (彼は私の新しい上司です)

リスニングがすごく苦手な方は、文章の一部分しか聞き取れないかもしれません。まるでこのように・・・

Who is — — — — you?  (誰ですか———-あなた?)

A. — — — 8 a.m. (午前8時———-)

B. — — — third floor. (3階———-)

C. He is — — —. (彼は———-)

仮にこれしか聞き取れなかったとしても、Whoがしっかり聞き取れていれば、Cを選ぶことができるはずです。(もちろん文脈と他の選択肢によっては、He isで始まっていても不正解になることは十分にあり得ます)

また、ここまで示した5W1Hの質問に対して、Yes or Noで答えることは基本的にはありません。例えば「誰が・・・」と聞いているのに、「はい、そうです」という回答はあり得ないのは明確です。

このように、最初の一語をしっかり聞き取ることで、ある程度は問題に回答することができるようになります。しかし、高得点を目指している方は会話の内容にしっかりと耳を傾けてください。この方法だけで高得点を期待してはいけません。

 

似ている発音に注意せよ

上の例題でもいくつかこのケースを示しましたが、似ている発音の単語を聞かせて、内容ではなく「なんとなく同じ単語が聞こえたからこれ!」と、英語初級者の受験生を騙そうとする問題が出てくることがあります。

例えば

Where is a post office around here?(近くの郵便局はどこですか?)

C. You should postpone it.(あなたはそれを延期すべきです)

Why did you choose your current job?(なぜ今の仕事を選んだの?)

C. Currency rate is not too bad.(通貨レートはそんなに悪く無いです)

といったケースです。

なんとなく似ている単語が聞こえたからといって、それに食いつくと見事に出題者の罠にひっかかることになるので、似ている発音にはしっかりと注意を払うことが必要です。

 

形式通りに答えるとは限らない

先の”Why”,”Because”の例のように、TOEICでは質問に対して必ずしも形式通りに答えるとは限りません。また、上で説明した内容と相反するようですが、必ずしも質問に対して明確に答えるとも限らないのです。次の例題をご覧ください。

例題

When does the presentation start?(プレゼンテーションはいつ始まりますか?)

A. This station closes at nine.(駅は9時に閉まります)

B. Mr. Young will give us a presentation.(ヤングさんがプレゼンテーションをしてくれるでしょう)

C. I have no idea.(わかりません)

いかがでしょうか。”When”と聞かれて「時間を言った選択肢が正解・・・」と思い込んでいるとAを選んでしまうかもしれませんが、意味が全く通じない会話になってしまいます。

この場合正解はCの「わかりません」になります。会話の流れとしてはごく自然です。このように、”I have no idea”や”I’m not sure”といった内容が正解になることもありますし、ある意味どういった質問に対しても使える返答なので正解になることが多いかもしれません。

 

また、Part 2の後半になると単純な疑問文ではなく、やや難易度の高い普通の会話形式の問題が出題されることもあります。

例題

An error message is shown on the printer.(プリンターにエラーメッセージが表示されています)

A. I print documents everyday.(私は毎日書類を印刷します)

B. Printing costs are more expensive than I expected.(印刷コストが思っていたよりも高いです)

C. Let me call technical staff.(テクニカルスタッフに電話します)

いかがでしょうか。これまでの5W1Hのテクニックは使えませんし、”Print”という単語が一切出てこないCが正解となるので、こういったケースの問題では正答率は低くなると思います。しかし、しっかり聞き取って話の流れを理解することで、正解を導くことができると思います。

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