Part 4(説明文問題)の形式
Part 4の説明文問題は、アナウンスやナレーションが放送され、それぞれの設問に対して正しいものを4つの選択肢から選択する問題です。「説明文問題」と呼ばれていますが、内容は空港や駅でのアナウンス、イベント会場でのアナウンス、留守番電話への録音、ラジオでの交通情報や天気予報など、多岐に渡ります。アナウンスやナレーションの内容は印刷されていませんが、設問及び選択肢は問題用紙に印刷されており、設問については読み上げられます。全部で10のアナウンスやナレーションが放送され、それぞれのアナウンスやナレーションに対して設問は3問設定されており、合計30問に回答します。
第210回公開テスト(2016年5月実施)より、図表を見て答える設問や、説明文中の表現の意図を問う設問が出題されるようになりました。
サンプル問題はTOEIC公式サイトをご覧ください。また、試験直前で使えるTOEICの裏技・小技についてはこちらをご参照ください。
Part 4対策:3つの攻略のポイント
選択肢を先読みせよ
基本的にはPart 3と同じポイントになりますが、会話文同様、話された内容を全て覚えておくということは容易ではありません。そこで質問の先読みが重要となります。
質問の先読みをすることには、2つの意味があります。
(1)聞くべきポイントを絞って会話を聞くことができる
先に説明したように、このパートでは1つの会話に対して3つの質問がセットになっています。もし、質問が次の3つだったらどんなポイントに絞って話を聞くでしょうか?
1. Where is this announcement being made?(このアナウンスはどこでおこなわれていますか?)
2. When does the main entrance open?(メイン入り口は何時に開きますか?)
3. What do you need to bring to attend a premium event?(プレミアムイベントに出席するには何を持っていく必要がありますか?)
いかがでしょうか。この質問のセットを先読みしておけば、会話を聞く上で「ここはどこで」「メイン入り口は何時に開き」「プレミアムイベントには何が要るか」といったポイントを絞ることができ、回答がしやすくなると思います。
(2)アナウンスやナレーションのシチュエーションをある程度想像することができる
質問だけではなく、選択肢を見ておくことでシチュエーションをある程度想像することができます。例えば先の1問目で、
1. Where is this announcement being made?(このアナウンスはどこでおこなわれていますか?)
A. At a theater
B. At a stadium
C. At a museum
D. At a conference hall
といった選択肢が与えられていたとすれば、このアナウンスは与えられた4つのいずれかのシチュエーションで行われていると想像できるわけです。
しかしながら、先読みをしすぎることでリスニングへの注意力がなくなってしまうことがないようには気をつけてください。どれだけしっかり選択肢を読み込んだところで、リスニングの内容が聞き取れていなければ問題に回答することはできません。先読みをするのは、「ディレクションが流れている間」、「問題と問題の間」及び「前の問題が早く終わった場合」に限るべきでしょう。
簡単な問題は聞きながら回答せよ
これはどちらかと言えば上級者向けのテクニックとなりますが、簡単な問題に対しては聞きながら回答すべきで、アナウンスやナレーション全てが終わるのを待つ必要はありません。
例えば先の
1. Where is this announcement being made?(このアナウンスはどこでおこなわれていますか?)
A. At a theater
B. At a stadium
C. At a museum
D. At a conference hall
という設問があって、アナウンスの中で
“Thank you very much for coming to XYZ stadium.”
といったようにアナウンスがはじまったとすれば、
この会話はStadiumで起こっているとすぐにわかります。当然この後もアナウンスは続いていきますが、問題と選択肢を先読みしていれば、特に考えることなくBのマークシートを塗りつぶすことができるはずです。
この方法を使うと、特に前半の容易な問題では、会話の途中でも3問全てに回答できてしまうことがあります。すると次の問題までに自由に使える時間が数秒生まれますので、その時間を次の問題の先読みに使うことができます。特に高得点を狙う方はこのポイントをマスターすることで、Part 4の正答率を高めることができるはずです。
気持ちの切り替えが重要
我々は人間なので、色々なことを後悔したり、振り返ったりすることがあります。真面目な人ほどその傾向が強く、TOEICの試験の最中ですら、「前の選択肢Bを選んじゃったけど、Cのほうがよかったかな」とか「前の問題の数字のところがしっかり聞き取れなかった。そこさえ聞き取れていれば完璧に答えることができたのに。どうしよう。」といったことを考えてしまうことが少なくありません。
しかし、TOEICの試験中はその考えを捨てましょう。一度前の問題を振り返ってリズムを崩すと、問題の先読みも当然できなくなりますし、リスニングへの集中力もそがれることになります。仮に満点を目指していたとしても、リスニングパートの場合、通常数問間違えても満点の495点は取れます。1問や2問の出来にこだわるのではなく、全体として最大限の結果が残せるよう、気持ちを切り替えていくことが重要です。
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