Part 5(短文穴埋め問題)の形式
Part 5の短文穴埋め問題は、不完全な文章を完成させるために、正しいものを4つの選択肢から選択する問題です。文法、語法、語彙、接続詞など様々な分野の問題が出題されます。合計30問に回答します。
第209回公開テスト(2016年4月実施)までは40問でしたが、第210回公開テスト(2016年5月実施)より問題数が30問に減りました。
サンプル問題はTOEIC公式サイトをご覧ください。また、試験直前で使えるTOEICの裏技・小技についてはこちらをご参照ください。
Part 5対策:3つの攻略のポイント
時間配分に注意せよ
TOEICのリーディングパートは、パート毎に時間制限は設けられておらず、リーディング合計で75分と決まっています。従って、パート毎の時間配分は受験者が自由にマネジメントすることができます。しかし逆に言えば、時間配分を誤ると、あるパートでは時間が足りないといったことが起こってしまうことがあります。
Part 5は全部で40問ですが、Part 5全体で15分以内に終えることを目標に取り組むのがベストです。「え、それだと1問当たり20秒ちょっとしかないじゃないか」とおっしゃる方もいるかと思います。確かに、問題によってはとてもじゃないですが20秒では解けない問題もあります。しかしその一方で、見た瞬間3秒以内で解けるような問題(=全文を読まなくても、文の意味が理解できなくても解ける問題)も出題されます。そういった問題をスピーディーに、かつ間違いなく解くことによって15分以内での完答を目指しましょう。悩んでしまったら、あまり深く悩まず後回しにしてテンポよくすすめていくことも重要です。
問題のパターンを把握せよ
文法や語法、語彙などを幅広く問われるこのパートでは、問題を明確にパターン分けして、システマティックに回答していくことは困難です。しかし、概ね以下の4つのパターンに分けられると思います。
(1)文法・語法を問う問題
まずひとつめは、文法や語法を問う問題です。
例題
I got my new position! I’m looking forward __________ there!
A. work
B. working
C. to work
D. to working
正解はDのto workingです。”look forward to —ing”で「~するのを楽しみにしている」という語法を知っているかがポイントになります。
このパターンの問題の特徴は、特に文章全体の意味がわからなくても解けるという点にあります。
例題
My job is neither a veterinarian __________ an obstetrician.
A. or
B. nor
C. and
D. to
正解はBの”nor”で、”neither A nor B”で「AでもBでもどちらでもない」という構造を知っているかどうかだけがポイントで、veterinarian(獣医)やobstetrician(産婦人科医)といった単語の意味は知っていようが知っていまいが解くことができます。
こういった問題には時間をかけずに取り組むことが重要です。
一方で前置詞の問題、例えばonを取るのかtoを取るのかなど、考えたところで知らなければ解けないような問題もあります。そういった問題には必要以上に時間をかけず、勘で答えてすぐに次の問題にとりかかることも重要です。
(2)品詞を問う問題
これも文法問題の一種ですが、品詞のみを問う問題です。
例題
He is so __________ that he never wastes time.
A. diligence
B. diligent
C. diligently
D. as diligent
正解は、形容詞となっているBです。”so — that S+V”のときの”—“には形容詞が入ります。
このパターンも(1)のパターンと同様に、意味がわからなくても解けます。
例題
He is so __________ that he never wastes time.
A. sagacity
B. sagacious
C. sagaciousness
D. sagaciously
“sagacious”とは「聡明な」とか「利口な」という意味ですが、そんな意味を知らずとも単語の末尾を見て、「Aは名詞、Bは形容詞か、Cも名詞、Dのは副詞か・・・」とわかれば、正しくBを選ぶことができます。
(3)語形を問う問題
このパターンで多いのが、「主述の一致」系の問題や「時制」の問題です。
例題
The company I have been working for ten years __________ about to bankrupt.
A. be
B. is
C. are
D. have been
“years”の後にあるから”are”を選びそうになった人は要注意です。この文章の主語は”the company”であり、それに対する動詞beは”is”でなくてはなりません。
文章がもっと長くなり、主述が離れてしまうとだまされることが多いので、注意しましょう。
また、次の場合、be動詞はどういった形をとるかわかりますか?
1. Both you and I (am / is / are) —–
2. Either you or Tom (am / is / are ) —–
3. Not only Tom but also you ( am / is / are ) —–
いかがでしょうか。わからなかった方はしっかり頭に入れて試験にのぞみましょう。
(4)語彙問題
最後は語彙問題です。この問題の場合、選択肢の単語の意味を知らなくては解けませんし、接続詞の問題等では文全体の意味を理解する必要があります。
例題
She made an effort __________ to realize her dream.
A. commonly
B. pessimistically
C. enthusiastically
D. likely
この場合、Cの”enthusiastically”(熱心に)でないと、意味が通らなくなります。
接続詞の場合は、文の前後関係をよく理解する必要があります。
例題
__________ he studied hard, he failed an entrance exam.
A. Because
B. Since
C. Although
D. In spite of
「彼は一生懸命勉強したので入試に失敗した」なのか、「彼は一生懸命勉強したが入試に失敗した」なのか、どちらが文脈として適切なのかといえば後者でしょう。そこでAとBは違うとわかります。Dの”in spite of”は確かに「~にも関わらず」という意味を持ちますが、ofの後には名詞(節)がくる必要があるので、文法的にNGです。よって正解はCとなります。
文の前後関係のみならず、文法的に正しいかどうかも確認しないと、似たような内容の選択肢を謝って選んでしまうこともありますので注意が必要です。
地道なボキャブラリー強化が肝要
もちろんPart 5に限ったことではないですが、語彙の強化はTOEICで高スコアを獲得するためには必須です。単語を知ってさえいれば回答できる問題もたくさんありますし、この後のPart 6、Part 7を回答していく上でも、単語の意味がわかるということは非常に重要です。
ボキャブラリーの強化は時間がかかりますし、なかなか覚えられずに心が折れそうになることもあるかと思います。人によって暗記カード(フラッシュカード)で覚えたほうが覚えやすい人、文章をひたすら読む中で語彙を増やしていくほうが向いている人など、様々な好みがあるかと思いますので、いち早く自分に合ったボキャブラリー強化の方法を確立させて、単語力を強化していきましょう。
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