TOEIC L&R公開テストは抽選での申込方式へ

新型コロナウイルスの影響により中止が続き、中止後初の試験となる9月13日の第252回TOEIC Listening & Reading公開テストは先着順・定員制での受付となったため申込ウェブサイトにはアクセスが殺到、申込の画面にすらたどり着けなかったり、申込の途中でエラー画面が発生するなどする中、受付初日に満席となり受付終了となりました。その次の実施となる10月4日の第253回TOEIC Listening & Reading公開テストも同様に先着順・定員制での受付となりましたが、前回同様に受付開始時間にアクセスが殺到し、申込受付が停止される事態となりました。

当面は抽選での申込

TOEICではアクセス集中によるシステム不具合に対してサーバー増強等の対策を講じてきたとしていますが、今回の試験申込においてもアクセスの集中に対し処理しきれず正常に申込ができない状況となったことを受け、申込受付方法を先着順から抽選方式に変更することがアナウンスされました。抽選には指定された期間に申込をすることで参加することができます。早くエントリーしたほが当選しやすいといったことはないので、期間中いつ抽選に参加しても当選確率が変わることはありませんので急ぐ必要はありません。但し、申込期間終了間際はアクセスが集中し申込に時間がかかることが想定されますので、申込期間終了直前を避けた抽選申込をおすすめします。

抽選の参加にあたっては、試験の申込及び受験料の支払いが必要です。つまり、当選したら受験料の支払いをするという形ではなく、申込と同時に受験料の支払いが必要なので注意が必要です。当選しなかった場合には当然受験料は返金されます。このフローについては賛否両論あるようですが、受験料を後払いにすると「当選したにも関わらず受験申し込みをしない」という人が一定数発生すると考えられるため、現在の状況においては最善の方法なのではと考えます。

ちなみにウェブサイトにはアクセスが集中した際に待ち行列に入れる仕組みとして、queue-itというシステムが導入されています。東京オリンピックのチケット購入サイトでも導入されていた仕組みで、申込のページにアクセスが殺到して抽選にすら参加できない、という事態は回避できるよう対策がされています。待ち行列に入った際には、以下のような画面が表示されますのでアクセスできるまでそのまま待ちましょう。

10月25日実施回以降は午前・午後の2回実施

今回の申込対象となっている10月4日の第253回TOEIC Listening & Reading公開テストは対象外ですが、10月25日の第254回TOEIC Listening & Reading公開テスト以降の公開テストでは、試験が午前と午後の2回実施されることが決定しています。これにより、1日あたりの受験者数を増やす対策が行われています。（午前試験と午後試験を同一の内容にしない等、運営側で検討する課題は多そうではあります）

新型コロナウイルスの影響が出る前までは、TOEIC公開テストを受験するために抽選に参加しなければならないといった、ライブチケットやオリンピックチケット購入のようなこと（更には東京オリンピックのチケット購入サイトに導入されたシステムがTOEICの申込サイトに導入されるようなこと）になるとは誰も想像しなかったことかと思います。

抽選での受験となることで、必ずしも自分が受験を希望する回に受験できるとは限らない状況になっているので、受験機会が得られた際に目標スコアを達成できるよう、しっかり準備を進めていくことが重要ですので前倒しでの受験となっても対応できるよう対策を進めていきましょう！