【雑記】TOEIC受験料の値上げ(2020年4月の実施回より)

TOEIC受験料値上げイメージ TOEIC

2020年4月の受験分より、TOEIC L&Rの受験料が値上げになることが発表されました。現状(2019年7月時点)TOEIC L&Rの受験料は5,725円(税込)ですが、これが2020年4月以降の受験では6,490円(税込)となる(765円の値上げ)とのことです。特に頻繁に受験している方には痛手となり得る受験料の値上げですが、TOEIC L&R受験料値上げの理由は一体何なのでしょうか。

TOEIC L&R受験料値上げの理由

各種コストの高騰

今回の受験料の値上げについては、「テスト資材の運搬費」「テスト制作費」「テスト実施監督者をはじめとする人件費」など、テスト実施に関する費用が高騰していて、さらには個人情報保護対応に伴うさらなるセキュリティ強化によるITコストも増加していることが理由だと説明され、今後も受験者に品質と信頼性の高いテストを継続的に提供するためには、受験料の改定(=値上げ)が必要であるとの判断に至ったと説明されています。

消費税率の引き上げ

TOEIC L&R受験料値上げのもう一つの要因は、消費税率の引き上げです。2019年7月現在で予定されている通りに2019年10月に消費税率が8%から10%に引き上げられた場合、現行の受験料のままでも5,725円→5,830円となり、105円の値上げとなります。また、新受験料は現行の受験料(税込)と比較すると765円の値上げになっていますが、仮に消費税率に変更がなければ新たな受験料は6,372円(税込)となるはずで、その場合は647円の値上げに留まったはずです。(税抜ではそもそも600円の値上げです)

過去には値下げされたTOEIC受験料

今回値上げされることが発表されたTOEIC L&Rの受験料ですが、過去には何度か受験料が値下げされた経緯があります。以下に、TOEIC L&Rの過去及び今後の受験料の推移を示します。(いずれもリピーター割引は考慮せず通常の受験料の場合)

149回試験(2009/9/13実施)まで:6,615円(税込5%)
160回試験(2011/1/30実施)まで:5,985円(税込5%)
188回試験(2014/3/16実施)まで:5,565円(税込5%)
243回試験(2019/9/29実施)まで:5,725円(税込8%)
244~248回試験(2019/10/27~2020/3/8):5,830円(税込8%)
249回試験(2020/4実施)から:6,490円(税込10%)

かつて受験料が値下げされたのは、経済産業省の立ち入り検査がきっかけだったとされています。(発端は日本漢字能力検定協会の理事長及びファミリー企業による私的あるいは不適切な資金の流れにより理事長をはじめとした幹部が逮捕された事件。詳細はこちらをご参照ください。)

財団法人の公益事業については健全な運営に必要な額以上の利益を生じないように定められていて、具体的には「内部留保比率の目安が3割以下」とされ、IIBCはこれに抵触していた疑いがあり、つまり「儲けすぎ」とみられていたことから是正したものと言われています。(TOEICは一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーションセンター(IIBC)により運営されています)

今回受験料の引き上げに踏み切った理由は、当時「儲けすぎ」だったことから値下げを実施したが、各種経費の高騰により現状の受験料では今と同じクオリティを保つ(あるいは改善していく)ことが難しくなったという判断がなされたということでしょう。

小さくない消費税負担

上述の通り、これまでTOEICの受験料は過去に値下げが行われた経緯を経て今回値上げに踏み切ることとなったわけですが、受験料を「税別」で推移を見てみると次の通りとなります。

149回試験(2009/9/13実施)まで:6,300円(税別)
160回試験(2011/1/30実施)まで:5,700円(税別)
188回試験(2014/3/16実施)まで:5,300円(税別)
243回試験(2019/9/29実施)まで:5,300円(税別)
244~248回試験(2019/10/27~2020/3/8):5,300円(税別)
249回試験(2020/4実施)から:5,900円(税別)

このように、当初は6,300円(税別)だった受験料が、一度は5,300円まで下がり2020年4月以降は5,900円になるということで、見方によっては「当初の受験料から見れば400円の値下げがされている」と見ることもできます。しかし、これを税込で見るとたったの125円の値下げにしかなっておらず、消費税分の負担は非常に大きくなっている(消費税額で見れば315円→590円と275円の負担増)ことがわかります。

個人的にはこういった教育や学習に関わる部分の消費税については非課税にする、あるいは軽減税率を適用するなどするべきと考えますが、税収の確保や運用面での難しさから実現は難しいかもしれませんね。新聞なんかよりもよっぽど軽減税率を適用すべき分野と思いますが、英語学習者、TOEIC受験者の皆さまはいかがお考えでしょうか。

TOEICよりも安価な英語試験-CASEC

受験料のみならず、2時間にわたる試験時間(+試験会場への移動)と負担が小さくないTOEICですが、より安価かつ手軽に受験できる英語試験として、CASECがあります。CASECは、オンラインでの受験が可能な試験で、試験時間は40分~50分と気軽に受験することができ、受験料も3,600円(税込、2019年8月時点)と安価な設定になっているので、今の自分の英語力を気軽に測定することができる試験です。TOIECほど知名度が高くなく、高いスコアを持っていても就職活動等でアピールするのにはあまり強くない試験ではありますが、自分の英語力を測る試験としてはうってつけの試験です。

CASECについてはCASECの概要をご覧いただき、各セクションの対策についてはCASEC攻略法、例題と対策Section1(語彙)CASEC攻略法、例題と対策Section2(表現)CASEC攻略法、例題と対策Section3(リスニング)CASEC攻略法、例題と対策Section4(ディクテーション)をそれぞれご覧ください。

CASEC攻略法、例題と対策-Section 1(語彙)
CASEC(キャセック)Section 1は、純粋に語彙力を問うパートです。TOEICのPart 5のように品詞や文法を問うような問題は出題されず、純粋に文脈から正しい単語を選ぶ問題が出題されます。したがって、Section 1の対策としては語彙力を磨くこと、これが唯一の対策となります。CASECに特化した単語集などは発売されていない(2018年3月時点)ので、一般的な単語集などを用いて勉強するか、英語の文章を読んで語彙力を磨くことが必要です。
CASEC攻略法、例題と対策-Section 2(表現)
CASEC(キャセック)Section 2は「表現」のセクションですが、実態としては熟語が出題されます。選択肢を見たときに単語そのものは難しくないケースが多いですが、それが熟語という形になっているので日常の口語表現等に慣れていない方にとっては難しく感じるセクションかもしれません。Section 2の対策としてはまずは基本的な熟語力を高めることが重要となります。
CASEC攻略法、例題と対策-Section 3(リスニング)
CASEC(キャセック)Section 3ではやや長めの会話やニュースを聞き、その内容について回答する必要があります。一つの会話やニュースに対して、設問は1問のみですので、全部で17つの会話やニュースを聞く必要があります。設問は細かい点を問うものではなく内容の大意を問うものですので、内容の細かい点まで記憶しておく必要はありません。会話やニュースの流れや発言の意図などを把握するよう努めましょう。
CASEC攻略法、例題と対策-Section 4(ディクテーション)
CASEC(キャセック)Section 4では短めの文章が3回読まれ、空欄になった部分をタイプして埋めていく必要があります。読まれるのが1回きりであれば、1回聞いて全てを回答する必要がありますが、3回読まれますのでわかった部分から順に埋めていっても時間的には十分間に合います。問題に回答する上では読まれる内容全体を理解する必要はないので、空欄になった部分を集中して聞き取りをし、わかった部分から順に書いていくことが重要です。

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