【雑記】2020年度日本人対象フルブライト奨学金募集開始 ※5月31日締切

フルブライト奨学生(日米国旗) 留学

日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)が日本人を対象としたアメリカ留学のための奨学生、2020年度フルブライト奨学生の募集を開始しました。応募はオンラインで行うことができ、応募期間は 2019年4月1日から2019年5月31日となっています。

留学の大きなネックとなる費用について、奨学金を受けることのできるチャンスです。狭き門ですし奨学生としての責任も大きい制度ではありますが、本気で米国留学(あるいは米国における研究等)を目指している人は是非チャレンジしてみてください。

フルブライト・プログラムとは

フルブライト・プログラムは、奨学生に対してそれぞれの専門分野の研究を進めるための財政的援助を行うとともに、何らかの形で日米の相互理解に貢献できるリーダーを養成することを目的としているプログラムです。従ってフルブライト奨学生は各自の研究活動を行うだけでなく、それぞれの留学先や地域社会・文化等の様々な活動に積極的に参加することで両国に対するより一層の知見を広める事が期待されています。ただ単に「留学の費用を持ってほしいから」といった目的で留学を志す人には向いていないといえるでしょう。留学中~帰国後にわたり、直接的・間接的に日米関係の向上に貢献することが期待されます。

1952年以降の総参加人数は9,400人以上となっており、その内訳は日本人約6,600人、米国人約2,800人となっています。現在では両国政府資金と併せて年間に日米それぞれ約40~50名の人物交流が実施されているプログラムですが、競争率は高く相当の準備や能力、そして覚悟が必要となるプログラムです。

フルブライト・プログラムの特色

通常留学といえば学生ビザとなるF-1ビザでの渡米となりますが、米国政府がスポンサーとなるJ-1ビザで渡米することになるという特色があります。経済面ではビザ申請料・SEVIS料金が免除されたり、フルブライト奨学生の身分が保持されている期間はフルブライト・グループ保険が継続されるなど、大きなメリットを享受することができます。また、米国内協力機関(IIE)による各種サポートが受けることができるなど、留学中のサポート体制も万全です。

フルブライト・プログラム奨学金の対象

フルブライト・プログラム奨学金は、以下の5つのカテゴリーに分類されます。

  • 大学院留学プログラム
  • 大学院博士論文研究プログラム
  • 研究員プログラム
  • ジャーナリストプログラム
  • フルブライト語学アシスタント(FLTA) プログラム(選考日程が異なります)

このうち、フルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラムのみ選考日程が異なります(今回の募集の対象外)ので注意が必要です。

大学院留学プログラム

フルブライト交流事業の目的を十分理解し、人格面および学業面で優れた者に米国大学院での研究の機会を与える。米国の大学院博士課程・修士課程に正規の学生として在籍し、学位取得のための科目履修を行う。2020年度の採用予定数は約20名(大学院博士論文研究プログラム含む)です。

大学院博士論文研究プログラム

日本の大学に博士論文を提出することを目的として、優れた研究者を対象に、米国高等教育機関あるいは研究所などで研究指導を受ける、または米国での現地調査などの機会を提供する。大学院レベルのゼミを聴講することはできるが、単位取得のための科目履修はできない。2020年度の採用予定数は約20名(大学院留学プログラム含む)です。

研究員プログラム

委員会の定める学術分野、特にその中の5つの研究領域で、各自のテーマの専門知識を発展させ、また深めるために、米国高等教育機関あるいは研究所などで米国人教授・研究者の協力のもとで研究を行う。学位取得を目的とすることはできない。大学院レベルのゼミを聴講することもできるが単位取得のための科目履修はできない。2020年度の採用予定数は約10名です。

ジャーナリストプログラム

委員会の定める学術分野、特にその中の5つの研究領域で、各自の専門知識を深めるために、米国高等教育機関あるいは研究所などで学位取得を目的としない研究を行う。ジャーナリストとしての技術面の研修を目的とすることは不可。帰国後米国の経験に関した記事を新聞や雑誌などに寄稿するよう望まれる。2020年度の採用予定数は若干名です。

フルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラム

米国の大学で日本語を教えながら、自身の英語教育のスキル、英語能力、および米国の社会や文化についての知識を深めることを目的とした9か月間のプログラムです。2019年度の採用予定数は15名でした。(2019年度の募集については2018年8月末に終了しています)

 

上記のように、各プログラムにはその目的がはっきりと定められていることから応募には注意が必要です。例えば、大学院留学プログラムでは学位(修士もしくは博士)の取得が目的とされているのに対し、研究員プログラムでは学位取得は目的とされていないので学位の取得をすることはできません。

自分の目的に合ったプログラムがあるという方は、ぜひチャレンジしてみてください。繰り返しになりますが、2020年度のプログラム応募締切は2019年5月31日です!

関連リンク:フルブライト交流事業

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