英語ができれば海外旅行も楽しくなります。もちろん訪れる国にもよりますが、英語ができれば現地の人と交流したり、また、レストランでのオーダーなども、ツアーに参加して決まったメニューを食べるのではなく、自分が食べたいものを、食べたいお店で、食べたいタイミングで食べることができるようにもなります。
ここでは、海外旅行で役立つ英会話について見ていきましょう。
入国審査で使える英語
英語が苦手な旅行者にとって、最初の難関は入国審査でしょう。色々準備していったにも関わらず何も聞かれず入国できた・・・という話もよく聞きますが、いざ質問をされたときに答えることができないと入国に時間がかかってしまうことがあるかもしれません。入国審査で使える英語表現を学び、しっかり準備していきましょう。
パスポートを見せてください
Please show me your passport. (パスポートを見せてください)
May (Can) I see your passport? (パスポートを見せてもらえますか)
Passport, please. (パスポートお願いします)
入国審査で必ず必要なのは、パスポートの提示です。国によってはビザが必要(事前に取得が必要な場合と、現地で取得が可能な場合があります)だったり、パスポートの残存期間が一定期間以上必要だったりしますので、訪れる前に入国のために必要な条件はしっかり把握しておきましょう。
いずれの場合でも、パスポートの提示は必ず必要なので、言われる前に出してしまうのも手です。無言で手渡しても全く問題ないですが、”Here you are.“または”Here you go.“(はいどうぞ)などと言いながら手渡してもいいでしょう。
また、パスポートの他にその他入国に必要な書類(入国カード等)も一緒に渡す必要があります。
何の目的で訪れましたか
What’s the purpose of your visit? (入国の目的はなんですか)
Are you here for business or vacation? (ビジネスで来ましたか、それとも休暇ですか)
入国の目的も聞かれることが多いです。事細かに説明する必要はありませんが、嘘をついてはいけません。例えば「観光です」と言って入国しておいて現地で働くようなことがあれば、不法就労とみなされ国外退去処分、最悪二度と入国できなくなってしまう可能性もあります。
回答例は次の通りです。
For business. (仕事です)
Sightseeing. (観光です)
To study at XXX university as an exchange student. (XXX大学で交換留学生として勉強します)
どれくらいの期間滞在しますか
How long are you going to stay in this country? (この国にどれくらいの期間滞在しますか)
How many days will you stay? (何日間滞在しますか)
When will you return your country? (いつ母国へ帰りますか)
滞在期間もよく聞かれる質問です。ビザの有効期間や、ビザ免除での入国が許されている期間を超えないことが必要ですので、間違いのないよう答えましょう。
For four days. (4日間です)
I will return home next Monday. (来週の月曜日に帰ります)
職業は何ですか
What’s your occupation? (ご職業は)
What do you do? (お仕事は)
今の仕事を聞かれることもありますので、正しく答えましょう。聞かれない限り会社名などを細かく答える必要はありませんが、無職の方は”I have no job.”などと答えると「この人は不法就労するのではないか」などと思われる可能性もあるので、アルバイトでもしていれば無職とは答えないほうが無難でしょう。
I am a marketing manager. (マーケティングマネージャーです)
I’m working for a trading company. (貿易会社に務めています)
I’m an office worker. (サラリーマンです)
I am a student. (学生です)
帰りの航空券はありますか
Do you have a return ticket? (帰りの航空券は持っていますか)
一定期間の後、確実にその国を離れる証拠にもなるため、帰りの航空券を持っているかどうかを聞かれることもあります。帰りの航空券ではなくても、第三国へ出国するチケットの保有が入国の条件となっている場合もありますので、入国のための条件はしっかり調べておきましょう。
また、以下のように聞かれることもあります。
May I see your itinerary? (旅程表を見せてもらえますか)
Itineraryという単語はあまり聞き慣れないので戸惑うこともあるかもしれませんが、「旅行計画」や「旅程表」といった意味です。もし旅行会社に申し込みをしていてスケジュールがあればそれでもよいですし、基本的には帰りの航空券が記載されてる控えなどがあれば大丈夫です。もし何も持っていなければ、予定を説明する必要が出てきます。
どこに滞在しますか
Where are you going to stay? (どこに滞在しますか)
Where will you be staying? (どこに滞在しますか)
既に滞在するホテルが決まっていればそのホテル、友人宅に滞在予定であればその場所などを伝えればよいでしょう。
XXX hotel in downtown. (ダウンタウンのXXXホテルです)
I’m going to stay at my friend’s house in XXX. (XXXにある友人の家です)
所持金はいくらですか
How much money do you have? (お金はいくら持っていますか)
お金をいくら持っているかを聞かれることもあります。国によっては一定金額以上のお金を持って入国する場合申請が必要なこともありますので、大金を持っている場合にはルールに従うことが必要です。虚偽の申告は最悪の場合、没収の対象となることもあります。
一方、お金が少なすぎるのも問題になることがあります。例えば I’m going to stay here for a month. と言っておきながら、I have only 30 dollars. と言うと、「お金を持っていないので、不法就労するのではないか」といった疑いを持たれるようなこともあり得ます。本当に現金がない場合でも、I also have credit cards. などと言えば、経済的には問題ないと思われるでしょう。
金額は精緻に答える必要はありません。大体で大丈夫です。
About 2,000 dollars. (大体2000ドルです)
I have 1,000 dollars in cash, and 3,000 dollars in traveler’s check. (1000ドルを現金で、3000ドルをトラベラーズチェックで持ってます)
100 dollars in cash, and some credit cards. (現金で100ドル、それからクレジットカードが何枚かあります)
英語が聞き取れなかった場合はどうするか
入国審査官の英語が聞き取れなかった場合に、適当に Yes, yes. などというとトラブルに発展する可能性があります。例えば本人は観光で来ているのに Are you here for business? と問われたのに対して Yes, yes. などというと、その後の話がおかしくなり、嘘をついたのではないかという疑いをかけられることにもなりかねません。
もし相手の言っていることが聞き取れなかったら、トラブルを避けるためにも Could you say that again?(もう一度いっていただけますか)や Please speak slowly. (ゆっくりしゃべってください)などと言い、しっかりとやりとりをするようにしましょう。
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