就職活動(新卒採用)とTOEIC

就職活動(新卒採用)とTOEIC TOEIC

就職活動の時期になると、「TOEICを受けなきゃいけない!」といっている大学生や、「就職活動をTOEICで有利に進めましょう!」といった英語関連業者の広告をよく見かけるようになります。

実際のところ、TOEICは就職活動を進める上で何点必要なのでしょうか?また、就職活動をする上で有利になるのでしょうか?

企業がTOEICのスコアを明示しているケース

企業の新卒採用の募集要項を見ると、TOEICのスコアについて明示されているケースがあります。

例えば、武田薬品工業の新卒採用の募集要項(2015年7月時点)を見ると、職種によって「TOEIC 730点以上が望ましい」といったように、企業が志願者に求めるTOEICのスコアが明示されていました。他にも日本IBMの新卒採用の募集要項(2015年7月時点)には、「入社時までに、TOEIC 600点相当の英語力を有していること」と記載がありました。

このように、TOEICのスコアが明示されている場合には、最低限そのスコアをクリアしていることが、選考上不利にならないためには必要であると考えられます。それと同時に、TOEICのスコアを明示している企業の場合には志願者にある程度の英語力を求めているということが明白ですので、スコアは高いに越したことはないということが言えます。例えば「730点以上が望ましい」という条件を出している会社の場合、「730点以上あるので安心」という考えではなく、より高いスコアをもって出願することで、他の志願者との差別化を図ることができるでしょう。

 

企業がTOEICのスコアを明示していないケース

グローバルな企業であっても、TOEICの必要スコアを明示していない企業もたくさんあります。例えば、総合商社の三菱商事の新卒採用の募集要項(2015年7月時点)を見ても、TOEICのスコアに関する記載はありません。しかしながら、日本国外でのビジネスを前提としている企業の場合、英語をはじめとした外国語ができることは大きな武器になることは間違いないので、TOEICで高スコアを獲得したら履歴書に記載してアピールするとよいでしょう。

 

履歴書に書ける点数、書けない点数

それでは、一体どれくらいの点数を獲得したら履歴書に書くべきで、企業に対するアピールになるのでしょうか。もちろん企業や、その履歴書を見る人事の担当者によって考えは異なるとは思いますが、以下の基準を目安にするとよいと思います。

・730点未満:書くべきでない(但し、「TOEIC 600点以上」等と条件が明示されている場合を除く)

・730点以上、860点未満:書くべき、但し英語力の高さをアピールするにはやや弱い

・860点以上:書くべき、企業によっては英語力の高さをアピールできる

まず、TOEICのスコアと英語力の高さには相関関係があることは一般的に認められていますが、700点程度ではビジネスレベルで英語でのコミュニケーションは難しいという実態は、ほとんどの企業が認識しています。従って、残念ながら730点未満の場合には履歴書に書いても英語力の高さのアピールにはなりません。但し、「TOEIC 600点以上」といった明記がある企業に対しては、その基準をクリアしていることの証明として記載すべきでしょう。

730点以上860点未満のスコアがある場合には、十分履歴書に記載すべき水準にあると言えるでしょう。ただし、英語力の高さをアピールする武器としては、やや力不足な部分もあります。英語力以外の自分の強みもしっかりと認識した上で、選考にのぞむとよいでしょう。

860点以上のスコアがある場合には、是非履歴書に記載をし、英語力の高さをアピールしましょう。通訳業や翻訳業といった、英語そのものを仕事としていくような業務であっても、英語力の高さをアピールするには十分といえるでしょう。一方、外資系企業や大手総合商社などではTOEICのスコアが高い志願者は非常に多いので、例え860点以上のスコアがあってもそれ自体をを差別化要因としていくことは難しいと考えられます。特に外資系企業では、英語での面接が行われるケースもあり、そういった場合には面接における英語でのコミュニケーション能力やその内容が重視されますので、TOEICのスコアは合否には影響しないでしょう。

 

まとめ

就職活動におけるTOEICスコアの位置づけは、あくまで志願者の評価の一側面にすぎず、より重要視されるのは面接を通じたその人の能力や個性、経験といった部分です。従って、TOEICのスコアが合否の決定要因になるということはほとんどありえませんので、仮にエントリーシート提出までに高得点が獲得できなかったからといって悲観する必要はありません。

しかし、TOEICで高スコアを持っていることは間違いなく一つの武器にはなりますので、自分自身の武器を増やしてくという観点で高スコア獲得に向けて英語学習をがんばりましょう!

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