英検準1級攻略 -二次試験対策

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英検準1級 二次試験のポイント

英検準1級の二次試験では、英語でしっかりとしたコミュニケーションがとれるかどうかが評価されます。2級までと異なり、単純な文章の音読といった簡単なパートはなくなり、イラストを見て状況を説明したり、自分の考えを英語で伝えたりするなど高いレベルでの英語の力が試されます。普段英語のインプットばかりでアウトプットの練習をしていない人にとっては非常にハードルの高い試験かもしれません。

試験はCSEスコアで750点満点で、512点以上をとれば晴れて合格となります。

二次試験合格のための3つのポイント

1 試験の流れを把握しておく

英検準1級の二次試験は、いつも決まった流れで行われます。本番の試験会場で慌てないように、試験の流れをしっかりと把握しておきましょう。以下に試験の流れを解説します。ここで記載している表現と違う表現を使う試験官もいるかと思いますが、流れは同じです。慌てず対応しましょう。

 

(1)入室

部屋に入るまでに緊張してしまうこともあるかと思いますが、自信をもって面接に臨みましょう。入室の際にドアが閉まっている場合には、ノックしてからドアを開けて入りましょう。ノックした際に、中から面接官が”Please come in.”などと返事をしてくれる場合もあるでしょう。中に入ったら挨拶です。英語でのコミュニケーションの試験ですから、日本式のお辞儀をする必要はありません。午前中だったら”Good Morning.”、午後だったら”Good afternoon.”と挨拶をしましょう。もちろん”Hello.”や”Nice to meet you.”といった挨拶でもOKです。相手が握手を求めてきたら気持ちよく応じましょう。欧米式の挨拶の一環です。

挨拶が終わると、入室前に受け取った面接カードを渡すよう”Can I have your card?”などと言われますので、カードを渡しましょう。渡す際に黙って手渡すのではなく、”Here you are.”や”Here is my card.”と言って渡すとよいと思います。

 

(2)着席

面接でのマナーとして、相手から「座って下さい」と言われてから椅子に座るようにしましょう。この際”Have a seat.”や”Please sit down.”と言われると思いますのでそれに従って椅子に座りましょう。

着席したら簡単な会話からスタートします。通常は面接官が”I’m …”や”My name is …”と名乗ってから”What’s your name?”や”May I have your name?”と名前を聞かれると思います。聞かれたら”My name is …”や”I am …”とはっきりと名乗りましょう。

 

(3)問題カードの受取

ここからいよいよ面接の本番です。面接官から問題カードを受け取って問題カードを確認しましょう。カードを受け取ると”You have one minute to prepare your narration.”といった形で、1分間でナレーションの準備をするよう指示があります。なお、問題カードには短い文章と4コマのイラストが印刷されています。

 

(4)ナレーション

1分が経過すると、”OK, please begin your narration.”といった形で、ナレーションを始めるよう指示があります。ナレーションは、問題カードに印刷されている言い出し部分を使う必要があるので注意しましょう。ナレーションの時間は2分間が与えられ、2分間を過ぎるとナレーションの途中でもナレーションを終了するよう指示が出ます。

 

(5)質疑応答

ここから、面接官が4つの質問をぶつけてきます。

1問目は、問題カードのイラストに関する質問です。回答の際には問題カードを参照することができます。

2問目、3問目は、問題カードのトピックに関連した内容に関する質問です。トピックに関連するとはいえ、単にカードに記載されている内容を応えるのではなく、自分の意見をしっかりと伝えることが必要になります。ここでは問題カードを見ることはできません(見てもヒントになるようなことは書いてありません)。質問が聞き取りづらかった、あるいは一度で理解できなかった場合には”Could you repeat the question?”といった形で聞き返してもOKです。不自然に何度も聞き返したりしなければ減点の対象にはなりません。但し、「ゆっくり話してください」などのリクエストをすることはできません。

4問目は、問題カードのトピックに関連する社会性のあるトピックに関する質問です。もちろん高度な専門的知識が必要となるような質問はされませんが、最近のニュースなどに慣れ親しんでおくと、回答しやすくなるかもしれません。

 

(6)問題カードを返却して退室

4つの質問に対して回答し終わったら、面接は終了です。面接官が”This is the end of the test. May I have your card, please?”などと試験終了の宣言とカードの回収を行います。カードを返したら”Thank you, bye-bye.”などと言われて退室を促されますので、”Thank you very much.”などと言って退室します。

 

以上が試験の流れになります。しっかり把握して、頭の中でシミュレーションしてから試験に臨みましょう。

また、英検バーチャル二次試験では、二次試験での面接室に入室してから退出するまでの流れを、音声付アニメーションを見ながら把握できます。一度確認しておくとよいでしょう。

 

2 状況説明の練習をする

英検準1級では、2級までにあったような単純な音読パートはなくなります。その一方で、絵を見て状況を説明するパートが「2分間のナレーション」という形になり、より豊かな英語での表現力が求められるようになります。

1文や2文で状況を説明することはできても、2分間のナレーションという形になるとなかなか言葉が出てこないという状況になりがちですので、素材(教材)はなんでもよいので、状況を見てその状況を英語で説明するような練習をしておきましょう。

 

3 笑顔で元気よく

二次試験は当然英語のスピーキング能力が評価される場ですが、積極的に英語でコミュニケーションをとろうとしているかどうかという態度で面接官からの評価も異なります。例えば、相手が挨拶をしてくれたのに挨拶を返さなかったり、カードのやりとりをするときに無言でやりとりをしたり、しゃべるときに相手の目を見ないで下を向いてしゃべるといったことは減点(=面接官からの印象が悪くなる)要素です。

面接を英語でのコミュニケーションを楽しむ場として笑顔で元気よく接することで、高得点獲得を目指しましょう。

 

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