TOEFLのリスコア(Rescore)について

TOEFL rescore TOEFL

普通の試験、例えば資格試験などでは、一度採点されたものが納得いかないからといって、再度採点してもらうようなことはできません。しかし、TOEFLのSpeaking SectionとWriting Sectionに限っては「有料で」「1回の試験に対して1回のみ」再度採点してもらうことができます。これをリスコア(Rescore)とよびます。

リスコアの方法

リスコアは、試験を受けてから30日以内に所定の手続きを行うことで実施してもらえます。

リスコアの実施に関しては、いくつかの制約があります。

  • 試験を受験してから30日以内に申し出ること
  • Speaking Section、Writing Sectionのいずれか、または両方に対してリスコアの申請ができるが、それぞれのセクションに対して個別に申請することはできない(例えばSpeakingのリスコアを申請して、後日別にWritingのリスコアを申請するなど)
  • 一度リスコアされたスコアについてはそれが最終的なスコアとなり、元に戻す(リスコア前のスコアに戻す)ことはできない
  • 一度教育機関等に送付を依頼したスコアについてはリスコアできない
  • リスコアの実施には1セクションあたり$80の費用が必要

リスコアの手続きは、TOEFL iBT SCORE REVIEW REQUESTのフォームに必要事項を記入した上で以下の2つの方法がありますが、日本からcheck(=小切手)を送るのは容易ではないと思いますので、通常はクレジットカードを利用した支払いになるかと思います。

(1)クレジットカードでの支払い:必要事項を記入の上、フォームをFaxにて送付

(2)checkでの支払い:必要事項を記入の上、check同封の上ETSまで郵送

※必要な費用・手続きは2015年4月時点のものです。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。

 

リスコアのメリット・デメリット

獲得したスコアに納得がいかずリスコアを依頼したくなることもあるかと思いますが、状況に応じてリスコアの依頼をすべきか否かということは冷静に考えるべきです。メリットとデメリットは、当たり前ですが簡単に書くと以下の通りです。

メリット

  • スコアが上がるかもしれない

デメリット

  • スコアが下がるかもしれない
  • 費用が高い

例えば今の自分の目標点が80点だったとして、今回79点を獲得したとします。この場合、リスコアによって点数が上がれば目標点数をクリアできる可能性が大いにあります。しかしそれと同時に、獲得した79点を下回ってしまう可能性もあるのです。

「あと何度か試験を受けるチャンスがある」、あるいは「過去に79点は既に獲得していて今回が最後のチャンスだからチャレンジしたい」というような状況であれば、リスコアにトライする価値は大いにあると思います。しかし、「今回が最後の受験でしかも79点というのは過去最高点だ。80点が目標だけど79点なら許容範囲だ」というような場合にはリスコアはすべきではないと思います。

 

「リスコアをすべき状況」あるいは「リスコアをすべきではない状況」という絶対的な解は当然ありません。しかし、リスコアを行うことは、スコアが上がるチャンスがあるのと同時に、下がってしまうリスクがあるということは意識しておくべきです。



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