ここでは、公開されている英検のデータから、英検3級の情報について見ていきましょう。
英検の他の級のデータについては以下のページをご覧ください。
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英検3級受験者数と合格率の推移
英検3級の受験者数は年間約65万人で安定しており、2010年以降受験者数に大きな変動はありません。また、3級は1級から5級の中で、最も志願者の数が多い級です。
合格者数は年間約35万人前後ですが、合格率は年度によってやや差があり、50~55%程度です。英検の合格率は 【合格率=合格者数/志願者数】 で計算されています。従って、試験当日に欠席した受験者も合格率算出の分母に入ってくる計算になりますので、実際の合格率(合格者数/受験者数)はこれよりも高いものと推測されます。
※2014年以降詳細情報は公表されなくなりました。級別の合格率の情報については、英検の合格率をご覧ください。
受験回による傾向
ご存知の通り、英検は年3回実施されます。
英検3級の場合、3回の受験回のうち第3回の受験者が最も少なく、第2回の受験者が最も多い傾向にあります。この傾向は5級や4級とは明確に異なり、理由は中学3年生が「高校受験に間に合うように英検3級に合格しておきたい」ということで受験するケースが多いためと考えられます。英検3級は中学校で学ぶレベルの英語力を持っていることの証明ともなり、学校によっては英検3級を持っていることにより受験で優遇措置がとられるような場合もあります。
受験回ごとの合格率ですが、第1回の合格率がやや低くなっていますが大きな差はなく、受験回によって難易度が異なるということはないと思われます。
受験者の属性と属性別の合格率
受験生全体に占める学生の割合は91.1%(2010年から2013年の合計)となっており、学生が非常に多く受けている級です。学生の中でも、中学生と高校生の占める割合が非常に高く(学生のうち中学生と高校生で94.6%)、高専生以上の受験者は少ないです。
志願者のうち学生の合格率は54.4%ですが、注目すべきは中学生の合格率が高いというところで、これは先に述べた高校受験の優遇措置等もあり、真剣に勉強をして、合格を勝ち取る受験生が多いのが中学生だからであると考えられます。
最も合格率が高いのは高専生ですが、母数が多い志願者の中で最も合格率が高いのは中学生であり60%程度の志願者が合格しており、受験される中学生の方はしっかり対策をして受験に臨めば問題なく合格できるレベルであるということがわかります。
受験生全体に占める社会人の割合は8.9%(2010年から2013年の合計)と、非常に少ないです。
志願者のうち社会人の合格率は42.4%と、全体の合格率よりも非常に低くなっています。これは、記入不備と準会場の欠席者が「職業不明」に分類されてしまっているせいであり、実態を表しているものではないと考えられます。
最も合格率が高いのは主婦で75%以上の志願者が合格しており、概ねどの職業の受験者も65%前後の合格率となっています。
英検3級二次試験の合格率
二次試験の合格率については、残念ながら2012年度以降公表されなくなりました。英検二次試験の合格率に2007年度から2011年度の二次試験合格率に関するデータをまとめていますのでご参照ください。
データ出典:https://www.eiken.or.jp/eiken/merit/situation/(2020年5月時点で、過去のデータは公開されておりません)
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