GMAT Critical Reasoning攻略 -試験対策

GMAT

GMAT Verbal Sectionの目標スコアとCritical Reasoningの正解率

GMATは、外国人向けのTOEFLやIELTSと違ってネイティブ向けの試験です。従って、QuantitativeのスコアをVerbalでカバーしようという作戦は、リーディングが特段得意な方を除いてはとらないほうが懸命です。

GMATの目標スコアにもよりますが、Verbal Sectionでは、600点台中盤から後半を目指す方は素点で30点~35点、700点台を目指す方は35点~を狙うというのがオーソドックスな戦略となると思います。

もちろん、700点台後半を狙う方は40点以上が必要となりますし、高得点を狙える方は狙うべきです。但し、トップスクールを目指すのに30点未満の点数では、受験者プールの中ではweak pointとして移ってしまう可能性が高いので最低でも30点を狙って行きましょう。

GMATはCAT(Computer Adaptive Test)ですので、正解率と得点は直結しません。Critical ReasoningはVerbal Sectionの中では読解力も問われるため比較的難しいセクションですのが、60%以上の正解率が欲しいところです。35点以上を目指す方は、70%以上の正解率を目指しましょう。

Critical Reasoning対策:攻略のための3つのポイント

問題パターンを理解し、精通せよ


GMAT Critical Reasoning攻略-出題パターンで説明したように、Critical Reasoningでは頻出のパターン(例えばWeakenやStrengthen)があります。頻出の問題パターンをしっかり理解し、どのように考えて正解を導くかという思考プロセスを整理しておくことが重要です。

Critical Reasoningでは、問題で何が問われているのかを漫然と見て、ただただ与えられた5つの選択肢を眺めていてもなかなか正解にはたどり着けません。まずは問題のパターンをしっかり理解し、それぞれの問題で何が問われているのかを判別し、正しい思考プロセスで正解を導くことができるようになることが重要です。

Assumption, Premise, and Conclusionを強く意識せよ

Critical Reasoningでは、それぞれの文章において、Assumption(仮定)、Premise(根拠)、Conclusion(言いたいこと)が何なのかを強く意識し、理解することが必要です。

例えば、以下の様な主張(Argument)があったとします。

「日本では今後人口の減少が続いていくため労働力の低下は避けられない。この労働力の低下を補うためには、移民政策をとり海外からの労働者の移民を受け入れるべきである」

このArgumentでは、

Conclusion:日本は移民政策をとり移民を受け入れるべきである。

Premise:人口の減少により労働力が低下する。

ということになります。では、Assumptionはなんでしょうか?通常Assumptionは文中には明示的に述べられてはおらず、筆者が考える仮定、あるいは前提ということになります。

この場合、例えば

・労働力の低下は日本にとって悪いことである

・労働力を補う唯一の手段は労働力を外から受け入れることである

ということがAssumptionになり得ます。

WeakenやStrengthenでは、このAssumptionを突いていくような選択肢が正解になり得ます。

例えば筆者の主張を弱めたいのであれば、

「労働力の低下は生産性の向上によって十分にカバーできる」

といった内容の選択肢が正解になり得ますし、筆者の主張を強めたいのであれば、

「人口の増減は例外なく労働力の増減に正比例する」

といった内容が正解になり得ます。

いずれのパターンの問題でも、このAssumption(仮定)、Premise(根拠)、Conclusion(言いたいこと)の3つを強く意識することが重要です。

 

演習問題を多く解いて問題に慣れよ

上で述べたように、Critical Reasoningのパターンを理解した上で、Assumption(仮定)、Premise(根拠)、Conclusion(言いたいこと)の3つを強く意識しながら問題に取り組むことがCritical Reasoning攻略のカギとなります。これをしっかり身につけるためには、問題演習が労力はかかりますが、最善の方法です。

重要なのは、「Critical Reasoningの問題パターンとAssumption(仮定)、Premise(根拠)、Conclusion(言いたいこと)を意識しながら」問題演習に取り組むことです。何も理解しないまま問題演習に取り組むと、なんとなくわかったつもりになるだっただけで試験会場では太刀打ち出来ないということになってしまいます。

 

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