英語として使われている日本語(文化編)

英語として使われている日本語(文化編) 英語雑学

日本では、たくさんの外来語が日常的に使われています。例えば、日常会話の中で「アドバイス」という言葉を使うことがあると思いますが、これは、元々は英語のadviceが語源です。そしてもちろん、外来語は英語由来とは限りません。例えば「アルバイト」はドイツ語のArbeitが語源ですし、「ランドセル」はオランダ語のRancelが語源であると言われています。

一方で、日本語が海外における外来語として使われているケースも多く見られます。ここでは、そんな英語になった日本語のうち、日本の文化に関する言葉について見てみましょう。

(各単語の英訳はhttp://www.oxforddictionaries.com/によります。また、日本語による解説はあくまで主観によるものですので、参考までにお読みください)

Karaoke(カラオケ)

A form of entertainment, offered typically by bars and clubs, in which people take turns to sing popular songs into a microphone over pre-recorded backing tracks.

日本ではカラオケといえばカラオケボックスのような個室に分かれた部屋で仲間とワイワイ騒ぐスタイルが一般的、あるいは「一人カラオケ」といったものも最近流行ってきています。アメリカではもちろんそういった日本スタイルのカラオケボックスもありますが、小さなライブ会場のようなところでみんなの前で歌う形のカラオケもメジャーです。日本スタイルのカラオケを期待して行ったらみんなの前で歌うはめになった・・・ということのないように注意が必要です。また、カラオケは中国語で「卡拉OK(ka-la-ou-kei)」というのも有名で、中国の繁華街に行くと「卡拉OK」という看板を多数目にします。

 

Haiku(俳句)

A Japanese poem of seventeen syllables, in three lines of five, seven, and five, traditionally evoking images of the natural world.

中学生や高校生のとき以来俳句なんてものには触れていないという日本人の方も少なく無いと思いますが、俳句は英語でHaikuと言います。日本人にとっても五七五できれいにまとめることは難しいので、日本語を学んでいる外国人にとって俳句を詠むというのはなかなかハードルの高いことであると容易に推測できます。ちなみに上にある”syllable”という単語は「音節」という意味であり、英語の発音の勉強をしているとよく見かける単語なので覚えておきましょう。

 

Judo(柔道)

A sport of unarmed combat derived from ju-jitsu and intended to train the body and mind. It involves using holds and leverage to unbalance the opponent.

オリンピック種目にもなっている柔道ですので、世界的に非常に有名な日本語の一つです。最近の柔道のトレンドは、力で押すだけの試合運びができれば勝てるといった形で、昔からの柔道の「柔よく剛を制す」という精神が失われつつあるといった批判もあったりしますが、日本が誇るべきスポーツ(武道)のひとつであることは間違いありません。

 

Kendo(剣道)

A Japanese form of fencing with two-handed bamboo swords, originally developed as a safe form of sword training for samurai.

柔道ほど世界的にはメジャーではないかもしれませんが、剣道も世界的に有名な日本発祥の武道の一つです。競技人口はもちろん日本がトップですが、韓国やブラジル、アメリカでも比較的人気があります。

 

Sumo(相撲)

A Japanese form of heavyweight wrestling, in which a wrestler wins about by forcing his opponent outside a marked circle or by making him touch the ground with any part of his body except the soles of his feet.

言わずと知れた、日本の国技である相撲もそのまま英語として通用します。近年では力士の多国籍化も進んでおり、日本人力士の活躍が望まれているところではありますが、両国国技館や園周辺は外国人観光客にとっても非常に人気のあるスポットの一つです。

 

Manga(漫画)

A style of Japanese comic books and graphic novels, typically aimed at adults as well as children.

日本が誇るサブカルチャーの一つ、漫画も”Manga”として世界中に広まっています。もちろん”comic”という単語は「漫画」を指しますが、日本発の漫画がMangaと呼ばれています。英語学習の一つの方法として、英訳されたMangaを読むこともひとつの方法です。楽しんで英語を学習することは、長続きしますので効果が期待できます。

 

Otaku(オタク)

(In Japan) a young person who is obsessed with computers or particular aspects of popular culture to the detriment of their social skills.

あまりいいイメージのないオタクということばですが、英語でOtakuと言った場合にもあまりポジティブな印象はないようです。オタクの英訳は”geek”であり、「極端に」何か(特にコンピュータ関連)にのめり込む人というイメージがあるので、自己紹介で”I am Otaku”などと言ってもあまり印象がよくないであろうと考えられるので注意が必要です。

 

Kawaii(かわいい)

The quality of being cute, or items that are cute.

日本語では形容詞の「かわいい」ですが、英語の場合には「なにかがかわいいこと」あるいは「かわいいもの」という名詞的に使われることもあるようです。日本の「可愛さ」を追い求める若い女性が使うことが多く、男性はあまり使わないことばの一つです。

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