【雑記】日本人学生の留学動向(平成29年留学データに基づく)

日本人留学生等の推移 留学

先日JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)が毎年公表している、「協定等に基づく日本人学生留学状況調査」の平成29年度データが公表されました。

公表されたデータは日本人留学生(大学生等)数の推移にまとめていますが、平成29年度には調査開始以来留学者数が10万人を突破するなど、日本から海外へと留学する大学生等は着実に増えているようです。しかし、留学先や留学の期間等、これまでの調査結果を見てみるとちょっとした傾向が見えてきます。

傾向1:留学先の多様化

平成21年度から29年度にかけて時系列で見てみると、一貫して留学者数は増えているものの地域別に見るとアメリカ・カナダ・イギリスといった欧米の英語圏への留学生比率は減少傾向です。また、英語圏ではないものの人気の留学先である中国も減少傾向、韓国はやや減少から横ばいといった傾向が見られます。

他方、「その他」に分類される国への留学比率は年々高まっており、この中にはアジアで英語の留学先として人気が高まっているフィリピンや、英語圏以外の留学先のタイ等が含まれています。

このように、欧米への留学が王道だった時代から、個人の考えや好み、予算等に応じて留学先を多様に選ぶことができる時代になってきていると言えるでしょう。

 

傾向2:短期留学の増加

先日【雑記】大学生の留学必修化の是非というポストの中でも紹介しましたが、大学のカリキュラムの一環として留学を必修化してきている学校も増えてきています。そういった環境において留学をする大学生は増えてきてはいるようですが、他方一ヶ月以内といった超短期の留学をする学生の比率が増えてきています

留学の目的を何にするかといった点は人によってそれぞれかとは思いますが、一ヶ月以内といった短期の留学でその国の文化を理解したり、実用レベルで使える語学を身につけることは容易ではありません。気軽に留学をできるようになったということは留学をする学生にとってはメリットかもしれませんが、一方で腰を据えてしっかりと留学をするということも選択肢として考えてもらえればと思っています。

また、大学生にとって一昔前であれば「留学しました」というエピソードは就職活動においても自分の経験を語る内容としては有力でした。しかし、これだけ気軽に留学できるようになってきている中、「留学しました」というだけでは面接官の心は動かないでしょう。もし留学経験を語るのであれば、仮に短期の留学であったとしてもその留学の目的は何で、その留学から何を得たのか、そしてそこで得たものをどのように活かしていくかといった点を印象に残る形で伝えていくことは必須でしょう。

 

傾向3:男性留学者比率の増加

全体に占める割合としては依然として女性のほうが多いという状況に変化はありませんが、留学生に占める男性の割合は年々増えてきています。短期の留学を含めて、よりカジュアルに留学を実現できるようになったという背景の他、男性のグローバル志向が高まってきているということが背景にあるのではないかと考えます。

 

このように、留学に対するハードルは年々下がってきており、より短期間で、よりカジュアルに、より多様な留学先へと留学を実現できるようになってきています。留学を実現するためには本人のやる気だけでではなく「いかに留学の時間を捻出するか」「いかに留学の費用を捻出するか」といったハードルはありますが、留学しやすい土壌は整ってきてるので、一人でも多くの人に留学にチャレンジしていただければと考えています。

また、留学の成果を最大にしていくためには、目的意識をしっかり持つことの他、事前の準備が重要です。例えば英語圏への留学であれば、英語が全くできない状況で留学をしても魔法のように喋れるようになって返ってくるということはありません。日本国内でできること(TOEFLの準備等含む)をしっかりと行ってから、留学をすることでその成果を最大化することができるでしょう。

 

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