続:初めての英検二次試験(3級、準2級受験者向け)-面接での聞き返し方は?他

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初めての英検二次試験(3級、準2級受験者向け)の続編です。

英検初心者の疑問に更にお答えしていきます。

相手の質問が聞き取れなかったら?(面接での聞き返し/聞き直し方は?)

当然ですが、英検の面接官は英語で質問をしてきます。”Please speak Japanese!”とお願いしたところで日本語を喋ってくれることはありません。しかしながら、質問を1回で聞き取れないことも大いに考えられますし、それは面接という場ではなくても、日常のシチュエーションとして大いに有り得る状況です。その場合は、当然面接官に聞き返し(聞き直し)てもOKですし、不自然に何度も聞き返しをしなければ減点の対象にはなりません。

英検の公式サイトを見ると、例えば3級の二次試験の項目には次のような記載があります。日本語で友人と会話している際にも、聞き取れず「え、今なんて言った?」みたいに聞き返すといったことは日常起こる話でしょう。

質問が聞き取れなかった場合など、自然な流れの中で行われた「聞き返し」なら、減点の対象にはなりません。ただし、不自然に行われたり、繰り返し聞き返したりした場合は、減点の対象となります。また、質問に対して答えている途中で、口ごもるなどして応答が滞る場合には、次の質問に進む場合があります。

それでは、相手の質問が聞き取れなかったらどのように聞き返せばよいのでしょうか?聞き返すための言い方はいろいろありますが、”Pardon?”, “Pardon me?”, “Could you say again?”, “Could you repeat please?”, “I’m sorry?”(語尾を上げる)など、どれでも構いません。余談になりますが、テキストによっては”I beg your pardon.”と聞き返すべしという解説があるものもありますが、少し丁寧すぎるので特にそういう聞き方をする必要はありません(それでは意味が通じないという意味ではありませんので、間違いではありません)。また、”What?”や”What’s that?”という聞き返し方も日常会話ではアリですが、日本語のニュアンスとしては「え、なんて?」「なに?」といったニュアンスになるので、面接という場においてはふさわしくありません(こちらも意味が通じないという意味ではありませんが、英検の面接における面接官への聞き方として不適切というだけです)。心配しないでいただきたいことは、聞き返しのしかた一つで大きく減点されたり加点されたりすることはないということで、少なくとも3級や準2級の受験者のみなさんは、聞き返し方について”Pardon?”, “Pardon me?”, “Could you say again?”, “Could you repeat please?”, “I’m sorry?”(語尾を上げる)のうち1つ~2つを使えるようにしておけば問題ありません。

しかしながら、公式サイトに記載されている通り何度も聞き返すようであればそれは英語の理解能力に問題があると判断されて減点の対象となります。聞き返しは基本的には1回までに留めるようにしましょう。

ちなみに”Could you repeat your question?”といった聞き方の場合、相手は同じ質問を繰り返すはずです。「面接官が何を言っているかはわかるが、意味が理解できない」といったシチュエーションの場合、質問を繰り返してもらっても意味は理解できないままだと思います。そういった場合は「言い換え」をお願いしてみるのも手です。実際に言い換えをしてくれるかどうかは面接官の判断にもよるところかと思いますが、具体的には”Could you rephrase your question?”といった形でお願いすれば、もしかすると言い換えて質問してくれるかもしれません。(面接官が質問すべき質問は予め決められていますので、別の表現をしてもらうというのは難しいかもしれません。また、英検3級や準2級では質問の内容も単純なので、言い換えの要望に対応してもらうのは厳しいと考えられます。)

 

言葉が出てこなくて黙ってしまいがちなのですがどうすればよい?

英検の二次試験において、黙ってしまうことは最大の減点要素です。言葉が出てこない理由はいくつかあると思いますが、主には「相手の言っていることが理解できなくて言葉につまってしまう」というケースと、「自分が言いたいことは日本語では考えついているが、英語でなんていうのかがわからない」というケースの2つだと思います。

前者の「相手の言っていることが理解できなくて言葉につまってしまう」場合には、上で述べたように質問をもう一度言ってもらうようお願いして、理解に努めましょう。後者の「自分が言いたいことは日本語では考えついているが、英語でなんていうのかがわからない」場合は、その場で解決するのはなかなか難しいですが、単に黙ってしまうのではなく、”Well…”といった感じで、英語でうまく場をつなぎましょう。苦笑いだけしていても合格にはつながりませんので、その間になんと言うべきか考えると同時に、別の言い方ができないかどうかを考えましょう。

いずれの場合においても面接の練習をすることである程度そういった事態を回避することは可能です。先生や友人などの協力を得て、しっかり練習をしてから試験に臨むことが正攻法であり、最も有効な対策です。

 

面接が終わって退室するときには?

無事質問と回答のやりとりが終われば、試験は終了です。しかし、試験が終わったからといって黙って部屋を出て行くのは失礼な行為です。もちろん採点に大きく影響することはないとは思いますが、試験の最後までお互い気持よくコミュニケーションをとって試験を終えたいものです。

まず気をつけるのは、試験カードを忘れずに返すということです。面接官からカードを返すよう指示があると思いますので、指示に従ってカードを返却します。このとき、黙ってカードを渡すのではなく”Here you are.”や”Here is my card.”と言って渡すとよいと思います。

また、退室する際には、”Thank you very much.”といってお礼を言って出て行ったり、面接官が”Have a nice day!”と送り出してくれた場合には、”Thank you. You too!”といった形で返事をして退室するようにしましょう。

入室から退室まで、面接官とのコミュニケーションを積極的にとるようにすれば、面接官からの印象もよくなるでしょう。

※本記事は初めての英検二次試験(3級、準2級受験者向け)の続編です。部屋に入るときの挨拶の仕方や、カードの単語が読めないときの対応等について解説していますので、まだお読み出ない方はこちらも併せてご覧ください!

 

英検二次試験の合格点や合格率について気になる方は、英検二次試験の合格率をご覧ください。

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